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恋のコロッケパン 序章/投稿者:千本松

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TOP>レポート別>投稿レポート1607


image No.1607  投稿者/千本松   2011/09/02

  恋のコロッケパン 序章

  お久しぶりです
 
前置きが長すぎてメインがなんだかわからない千本松です
 
 
震災で実家がセシウムっててヒーヒー言いながら仏像起こしてまわってました
 
 
そんで福島に帰るキッカケがあったわけでミュージシャン業をお休みして高校の同窓会があってそこで友達と話していたらとある重大なイベントが起きて居た事を思い出しその話を書こうと思います
 
 
先に言って置きます
 
話がかなり複雑なので省くとこ省いても
 
超長くなります
 
 
まず主人公は五十嵐君と言います
 
淡く儚いピリッと酸味の効いた伝説の男
 
 
 
まず五十嵐がどういう人物かを教えねばならないな
 
 
人物を知らなくてもちゃんと楽しめるのでご安心を
 
 
 
・高二の夏
 
 
 
彼は野球部
 
 
名前は五十嵐良太
 
 
彼は○★安積高校野球部で五番サード
 
 
 
あれは夏の予選 二回戦だったな
 
俺は吹奏楽部の応援で客席と言う名の芝生でスネアを叩いていた
 
 
9回表
 
 
安積3対3双葉
 
 
ワンアウトランナー三塁
 
 
ここで次は五十嵐の打席
 
 
五十嵐はかなりの巨大でモアイのような顔した熱く優しい子でした
 
 
 
五十嵐がふとベンチから出て来てスタンド横のピッチングマウンドの所まで走ってきました
 
 
 
そこで五十嵐は学校が強制して応援に来ていたバレー部のグループを見付けました
 
 
 
すると
 
 
 
 
 
 
「和佳!俺お前の為にホームラン打つから! だから打てたら付き合って!」
 
 
 
 
バレー部は大騒ぎでした
 
 
 
 
俺は爆笑でした
 
 
 
いやでもこれがしょぼい予選だったからよかったもので もっと勝ち上がってスタンドが遠くなったり観客の応援で声が届かなかったりしたらどうするつもりだったのでしょうか
 
 
 
 
俺達は応援が真剣になりました
 
 
なんてったって彼は学生時代に伝説か究極の汚点を残すかの瀬戸際なのです
 
 
和佳ちゃんもバレー部のアイドル的存在
 
 
取りこぼしたらショックも相当なはずです
 
 
 
五十嵐が悠々と打席に入りました
 
 
その表情とたたずまいからはどこか吹っ切れた様子すら伺えます
 
 
 
さっきのバッターがレフト前へヒット
 
 
ワンアウト ランナー二、三塁
 
 
 
ここでホームランでも打とうものなら男でも惚れてしまいます
 
 
 
五十嵐が打席に入り構える寸前、物凄いガッカリしたような表情をしました
 
 
 
カレー味のウンコとウンコ味のカレーどっちか食わないと死ぬと言われたかの如く迷いの表情
 
 
 
彼はそこまでプレッシャーを感じてるのでしょうか
 
 
 
そして運命の一球目
 
 
 
 
五十嵐が大きく振りかぶった
 
 
 
 
 
 
 
 
そして
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バント
 
 
 
 
 
そう、彼はスクイズのサイン出されていたのです
 
 
 
 
その瞬間ホントに面白く無ければクスりともしない俺が演奏を忘れる程の笑いをいただきました
 
 
腹がホントにちぎれるかと思った
 
 
同時に
 
 
 
は?
 
 
と バレー部の怒り混じりの疑問詞が飛び出したのがハッキリ覚えています
 
 
 
そして
 
 
 
ホームアウト
 
 
三塁タッチアウト
 
 
 
CHANGE
 
 
 
 
大惨事でした
 
 
 
こんなにも心が痛むチェンジを見たのは生まれて初めてでした
 
 
 
五十嵐が俺の目を見て
 
 
 
『手遅れになる前に説明しといて』
 
 
といった目でベンチから出てきたのがわかりました
 
 
 
 
なので俺は
 
 
 
 
「なぁ和佳パイ」
 
 
「なに?」
 
 
 
 
「五十嵐って格好悪いな」
 
 
「うーん、ホームラン打つって言ってバントだもんねぇ」
 
 
 
「俺ならホームラン打ってたぜ?もちろんお前の為に場外さ」
 
 
 
「えー ホント?」
 
 
 
「なんなら今から出てやってもいいぜ?」
 
 
「えっ?野球できんの?」
 
 
 
「ぉいぉい俺はこう見えて中学の県総体で最優秀選手賞もらってんだぜ?」
 
 
 
「えっリアルスラッガーじゃん ちょっと格好いいね」
 
 
「そうそう ホームラン予告してスクイ・・バントするような奴とは違うのよ」
 
 
 
 
五十嵐に向かって
 
 
 
『説明したらわかってくれたぜっ』
 
 
といった目でサード方向見てたら
 
 
 
もう1ぽーん!
 
 
 
というニュアンスで
 
 
 
ありあっとぉぉ!!!!
 
 
 
という掛け声が聞こえてきた
 
 
 
彼は本当に今の自分のチームの状況を理解して試合をしてるんだろうか
 
 
 
次の回点数入ったらお前のチームの夏が終わるんだぞ 
 
 
恋というのは恐ろしい
 
 
 
そして次の回も凌ぎ延長11回表
 
 
 
ワンアウト ランナー一塁
 
 
また五十嵐が回ってくる
 
 
 
 
五十嵐がまたダッシュしてきた
 
 
 
 
「和佳!さっきはゴメン!カイに話は聞いてると思うけど次は絶対打てるから今度こそお前の為にホームランとは言わないけどヒットで点いれっから見てて!」
 
 
 
和佳の え?何?言い訳?といった表情で僕は心を痛めてしまった
 
 
 
そして ツーアウトランナー二塁
 
 
 
ヒット打てば勝ち越しも見える
 
 
 
五十嵐は打席でもホッとしている
 
 
 
そりゃそうだ ツーアウトでスクイズなんて暴挙な指示だす監督がいたらそいつは野球の教則本から始めなくてはならない
 
 
 
 
いくぞオルァァァ!
 
 
 
 
 
五十嵐君気持ちはわかるがそこは お願いします!だろう
 
 
 
 
運命の一球目
 
 
 
 
 
 
スパーン
 
 
 
 
 
 
ボール
 
 
 
 
 
 
そして2球目
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カーーーン
 
 
 
 
 
 
ざわつく
 
 
 
歓声があがる
 
 
 
 
 
 
 
それは
 
 
 
 
 
 
 
 
レフトフライ
 
 
 
 
 
流石に可哀相になってきた 
 
 
 
 
「な、なぁ和佳パイ」
 
 
「ん?なに?」
 
 
「今の五十嵐は凄い事をしたんだよ」
 
 
「えーだってアウトだったよ?」
 
 
「今の五十嵐が打った球はSFFと言ってだね、スプリットフィンガードファストボールと言う球なんだよ」
 
 
「えっ なにそれ」
 
 
「つまり目茶苦茶早い変化球だな」
 
 
「それって凄いの?」
 
 
「20世紀最後の魔球って呼ばれた凄い球なのよ」
 
 
「えっ でもそんな凄い球投げるピッチャーがなんで三点も取られたの?」
 
 
 
「えーとね・・・」
 
 
「ち・・・ちっと待って・・・一分あれば思いつくから」
 
 
 
「ナニソレ」
 
 
 
 
ゴメン五十嵐 僕に君の技量不足を言葉で補うには時間が早過ぎた
 
 
テレパシーで五十嵐に伝わった気がする
 
 
 
そして見事裏でサヨナラ負けになった
 
 
 
五十嵐が次の日学校で
 
 
 
「和佳!昨日はゴメン本当情けなくて」
 
 
「いや、いいよ 打とうと思って100パー打てたらプロになってるもん」
 
 
「優しいな・・・ だから和佳!俺はお前が好きなんだわ!付き合ってもらえないですか!?」
 
 
 
 
「うん、今好きな人ってか気になってる人いるからさゴメン」
 
 
 
 
 
 
五十嵐は早退した
 
 
 
 
 
そして俺は四日後
 
 
 
和佳とバッティングセンター後の映画にて付き合う事になったという
 
 
 
 
 
 
と これが五十嵐君という人生が哀しみに追いかけられ続けた少年
 
 
そこで彼のもう一つの伝説を綴ろうと思う
 
 
 
・高二の冬
 
 
 
彼は突然こう言った
 
 
 
 
「なぁ先輩」
 
 
 
「なんだ同級生」
 
 
 
「しっかりしてるようだけどちょっと抜けてて純情でほんのり可愛くてピリッと酸味の効いた可愛い娘を紹介してください」
 
 
 
「無理」
 
 
 
「なんでですか」
 
 
 
「まず注文がカスタムオーダー過ぎるし可愛いって二回言ったから」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「和桂・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「わかった任せろ」
 
 
 
そして俺は地元の友達を紹介したんだ
 
 
名前はどこで本人見てるかわからんから苗字は書かんが「ゆかちゃん」
 
 
 
とりあえず彼に紹介した
 
 
すると
 
 
 
「カイさーん!!!」
 
 
 
「暑苦しいから寄んな」
 
 
 
「何言ってんすか もう春ですよ〜」
 
 
「冬だバカ」
 
 
 
「いや〜俺はもう春なんで〜」
 
 
「お前ら付き合ったんだろ?」
 
 
 
「えっ よく知ってんね」
 
 
 
「えっ マジで」
 
 
 
「いやそのまさかなんだってよ〜」
 
 
 
「お前・・・紹介してまだ二日だぞ・・・」
 
 
 
「いや〜やっぱ俺の LOVE か伝わったんじゃ〜ん」
 
 
 
「お前次LOVEって言ったら殺すぞ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ラヴュ」
 
 
 
 
ガシャーーーーン
 
 
 
俺は気付いたら彼を椅子で殴打していた
 
 
それほど勘に触る顔だったという事だ
 
 
 
そして一週間位経ち
 
 
 
 
 
「カイさ〜〜〜ん」
 
 
 
「なんでしょうか五十嵐さん」
 
 
 
「俺人生楽しいんですわ〜ホンっっっっトに」
 
 
 
「さいですか」
 
 
 
「スゲェものみせよか?」
 
 
 
「なんだ?また腐ったアクエリアスか?」
 
 
 
「俺の人生初の代物なんだってばよホレ」
 
 
 
「こ、これは・・・」
 
 
 
 
「そうそのまさかよ〜」
 
 
 
 
 
 
キスプリ
 
 
 
 
 
まさか五十嵐がこんな若者の乱れから生じるお互いがアホじゃなきゃ実現しない産物を生み出す事になろうとは
 
 
 
しかし・・・
 
 
 
中学生時代にはそんなアホには見えなかったあの娘がこんな無茶に付き合うとは・・・
 
 
 
 
 
 
 
だが それか三日程して映画化も実現しかねない事件が起きる事は まだ誰も知らなかった
 
 
 
まぁ知りたくもないが
 
 
 
 
約二週間後
 
 
 
 
 
平日の放課後俺は吹奏楽の練習中だった
 
 
 
 
「一生涯のため〜自分のために〜♪」
 
 
 
着信アリ
 
 
ピッ
 
「ぉう なんだよ」
 
 
 
「あっ カイさんですか」
 
 
 
「はいそうです」
 
 
 
「ちょっと聞いて欲しい話があるんですよ〜」
 
 
 
 
ピッ
 
 
 
通話時間 00:19
 
 
 
 
 
 
一生涯の為〜
 
 
 
 
 
「うぜぇ・・・」
 
 
ピッ
 
 
「はい」
 
 
 
「なんで切ったんすか」
 
 
 
「いや耳が勝手に3の上のボタン押しやがったんすわ」
 
 
 
「あっそうだったんですか」 
 
 
 
あっそうだったんですか じゃねぇよ・・・
 
 
 
「んでなに?」
 
 
 
「いやちょっとドトール来てくんない?」
 
 
 
「お前野球はどうした」
 
 
 
「魚の目の治療って言って抜けてきた」
 
 
 
「そんなんだから和佳にフラれんだろが・・・」
 
 
 
「えっ?なんて」
 
 
 
「いや後ろに居たウサギがなんか喋ってただけ」
 
 
 
「あそう とりあえず来てくれよ」
 
 
 
「お前・・・俺部活中だっつの」
 
 
 
「いいから頼むよ ゆかの事なんだぉ」
 
 
 
 
 
ピッ
 
 
 
 
 
一生涯の
 
 
 
ピッ
 
 
 
 
「理由はわかるな?」
 
 
 
「すいませんカイさん」
 
 
 
「終わってから行ってやるよ」
 
 
「わかった 結構急な話だから」
 
 

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