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恋のコロッケパン 本編/投稿者:千本松

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TOP>レポート別>投稿レポート1608


image No.1608  投稿者/千本松   2011/09/04

  恋のコロッケパン 本編

  そして忌ま忌ましいゴリラの待つドトールへ到着
 
 
 
 
「何があったのよ」
 
 
「いや誕生日プレゼントもらったじゃん?その後にさぁ ラビットに行こうって話を切り出したの」
 
 
 
 
「馬鹿か貴様」
 
 
 
 
「いや だって俺達付き合ってんだよ」
 
 
 
 
「付き合って三週間で微遠距離のあまりよく知らない相手にラブホ誘うかバカ」
 
 
 
「いやもう一日300件はメールしてるんだぜ?」
 
 
 
 
「さんびゃ・・・ まぁそんでどうなったのよ」
 
 
 
 
 
「お金ないからまたダメって言われた」
 
 
 
 
「愛がないからの間違いじゃねぇの?」
 
 
 
「愛がなかったらキスプリなんて撮れねぇってば〜」
 
 
 
「いや最近の女は究極にモラル欠如してっからまともな人間として認識する方がどうかしてんぞ」
 
 
 
「ゆかは別だってばよ〜」
 
 
 
「まぁまともな人間のはずだが・・・ うちの地元の女は半数が高校行って頭腐ったりビッチデビューしてっからなぁ」
 
 
 
「まぁゆかは数少ない純情娘だったんだよ、だから照れてるだけなんだよ〜」
 
 
 
 
イラ
 
 
 
何故こうも恋愛すると人間というのはポジティブになるのだろうか
 
 
何故その脳内麻痺で世界の幾手数多のバカップルが破滅に向かった事という事実から何も学ばないのか
 
 
恐ろしい
 
 
 
「逆に照れてるだけって解答が見付かったなら俺に相談する意味なくね?」
 
 
 
「いや話はまだあるんだっ・・・・・・ちょっと待って」
 
 
 
 
「なんだよ・・・」
 
 
 
 
 
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
 
 
 
 
バシィィィィィィィィ
 
 
 
 
 
「公共の場で必要以上の音量を出すな某伽者が」
 
 
 
「痛ってぇぇぇ・・・ボウズに張り手はキツイって・・・」
 
 
 
「んでなんだよ」
 
 
 
 
「あっ!そうそう 今ゆかからメール来たのよ!なんて来たと思う〜?」
 
 
 
 
 
「次のデートで行こうね」
 
 
 
 
「せ・・・正解」
 
 
 
本人のプライバシーの尊重の為 詳しい内容は伏せております
 
 
 
 
「ここまで来ると預言者だな俺も」
 
 
 
「いよっしゃぁぁぁぁぁ!!!やっぱ照れてただけなんだってーー!!!」
 
 
 
 
「あらそう」
 
 
 
「これで俺も卒業生になれるーー!!!」
 
 
 
 
「は?お前まだ二年じ・・あーそゆことね」
 
 
 
「ラブ&ピース!!!いや ラブ=ピース!!!」
 
 
 
 
「死ね」
 
 
 
 
そうして彼はドトールのELTサンドを片手に愛について小一時間僕のトイメンで語り尽くした
 
 
 
彼臼わく 愛とは自分の世界を変えるきっかけとして神様が気まぐれに与えてくれるご褒美らしい
 
 
 
でもね 五十嵐君
 
愛という字は真ん中に心があるから真心で好きになる事を言うんだよ
 
 
逆に恋は下心というのだが君は果たしてどっちなのだろうか
 
 
是非彼に伝えたがったが正直彼はこう答えるだろう
 
 
 
 
どっちでもいい
 
 

 
 
 
言うだけ無駄
 
 
 
 
 
 
 
 
そんな幸せの絶頂の彼がドトールで愛を歌ってから三日後
 
 
 
平日の放課後 またいつものように夕陽を浴びながら教室で吹奏楽の練習中
 
 
 
 
 
一生涯のため〜
 
 
 
 
「チッ」
 
 
 
 
ピッ
 
 
 
 
「ふぅ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一生涯のため〜自分の為に〜頑張〜って歩いて〜きたけど〜夢の中で終わ〜ってしま〜うんだ〜
 
ジャージャージャジャッジャージャジャジャジャッジャジャ
 
 
支えてくれている〜あなたの為に〜あなたのうた〜をつ〜く〜って〜 幸せだけど〜だけどむなし〜んだ〜 
 
 
 
「・・・・・・」
 
 
 
春風揺られ桜散る〜 この胸ずっど空に舞う〜 あなたと見た綺麗なそら〜 ど〜こ〜へ〜ゆく〜
 
 
ジャージャージャジャッジャー ジャジャジャジャジャジャ
 
 
僕の〜中の ピッ
 
 
 
 
「はいもしもし・・・」
 
 
 
「あっもしもしカイ?」
 
 
 
 
「お前普通サビまでかけるか・・・?」
 
 
 
「いや今大変なんだよ!」
 
 
 
 
「なに」
 
 
 
 
「急にゆかが もう疲れた ってメールして来てそれから返事こないんだよ!」
 
 
 
「へー」
 
 
 
「だから今から都路行ってくるんだけどどうやって行けばいいの!?」
 
 
 
「え お前もう5時だぞ」
 
 
 
「いいから!行き方教えてくれよ!」
 
 
 
 
 
お前には行き方より先に生き方を学んで欲しい と言いたかったが真剣っぽかったのでやめといた
 
 
 
「とりあえず安積永盛駅から船引駅に行け 今すぐだ」
 
 
 
「わかった!!!また着いたら連絡する!」
 
 
 
「ぉ・・・ぉい」
 
 
プツッ
 
 
 
「あのクソ野郎め まぁいいや」
 
 
 
 
40分後
 
 
 
 
 
一生涯のため〜じぶ
 
 
ピッ
 
 
 
「ぉう着いたか?」
 
 
 
「着いたよ!都路こっから歩いてどんくらい?5分くらい?」
 
 
 
「ボケ!だから人の話聞けつってんのに いいかうちの村は電車なんてもんは存在しない 唯一到達するには一時間に一本あるかないかのバスだ」
 
 
 
「そうなんだ!なんてバスに乗ればいいの!?」
 
 
 
「古道車庫行きって奴だ急げ もう6時過ぎだから最終バスが出ちまう時間だぞ」
 
 
 
「わ、わかった!バス停はどこにあ・・・あぁぁっ!!!!!!」
 
 
 
「どうした!」
 
 
 
「ブロォォォ」
 
 
 
 
「ヤベェ!今目の前走ってるのがそれっぽい!!!」
 
 
 
「!!!?? バカヤロウそれが最終だ!」
 
 
 
「ど、どうしよう!!?」
 
 
 
「バカ!追え!!!」
 
 
 
 
「っしゃ!わかった!」
 
 
 
 
 
 
「おぉぉい!!!待ってぇぇぇ!!!」
 
 
 
 
バンバンバンバン
 
 
 
彼は全速力でバスに追い付き車体を乱打
 
 
 
プシュー
 
 
 
 
「ハァッハァッ・・・すいません・・・乗せてくだ・・・・・・」
 
 
 
「くだ・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<中妻小学校前行き>
 
 
 
 
 
 
「えっ」
 
 
 
 
 
 
ブロォォォ
 
 
 
 
 
 
 
「えっ」
 
 
 
 
 
「どうした五十嵐!乗れたのか!?」
 
 
 
 
「いや・・・えっ・・・?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「江っ?」
 
 
 
「え じゃねーよ聞いてんのか!何したんだよ!」
 
 
 
「すいません降ります」
 
 
 
「ぉい!」
 
 
 
「えっと・・・今止めたのが中妻小学校行きって書いてあって・・・その横を古道行きが通過してった・・・」
 
 
 
 
「なにぃ!? 追え!」
 
 
 
「いやもう終える距離じゃない こうなりゃタクシーだ」
 
 
 
「マジか! 金大丈夫なのか!!?一万位飛ぶぞ!」
 
 
 
「すいませーん!」
 
 
 
ガチャ
 
 
 
 
「ハァッハァッ・・・あのバス追って下さいっっ!!!」
 
 
 
 
「なにぃ!!?」
 
 
 
「えっ?あの古道行きのバスかい?」
 
 
 
「そうです!ほら早く!!!」
 
 
 
 
 
初めて見た タクシーに〜を追って下さいって言った奴
 
 
 
「あっはいわかりました」
 
 
 
 
 
 
「おいどうなった?」
 
 
 
「追ってもらってる 途中でバス抜いてもらって次のバス停で待てばギリギリ金も持つ」
 
 
 
「おぉ!なんか知らんが冴えてやがる」
 
 
 
 
「とりあえず問題ないっしょ?」
 
 
 
 
 
 
「ん・・・? バカ野郎! バス停なんかほとんどねぇぞ!」
 
 
 
「えっ」
 
 
 
「えっ じゃねー!!! なんとかしろー!」
 
 
 
 
「ま・・・待ってて」
 
 
 
「すいません運転手さん、あのバスって抜けますか・・・?」
 
 
 
「うーん・・・ちょっと常葉越えるまでは無理だない」
 
 
 
「そこまで・・・どんくらいかかりますか?」
 
 
 
「うーむ・・・時間だと15分位だない」
 
 
 
「実は僕お金無いんですよ」 
 
 
 
「えっ」
 
 
 
 
運転手まで えっ って言い出す始末
 
 
 
 
「い・・・いやゼロってわけじゃないんですけど五千円位しかないんですよ」
 
 
 
「あー はいはい」
 
 
 
「それで都路村って行けませんよね?」
 
 
 
「うーんちょっと厳しいない」
 
 
 
「だからあのバスを先回りして次のバス停で降ろして欲しいんですよ」
 
 
 
 
「あーなるほどね すぐはちょっと出来ないから抜ける時あったらすぐ抜きますんでね」
 
 
 
「すいませんお願いします・・・」
 
 
 
「あっもしもし ってわけだけど大丈夫かな?」
 
 
 
「うーん・・・山根ってとこ越えねぇと抜く場所なんかねぇと思うんだが・・・」
 
 
 
「でもバス停で誰かいたらバス停まるからそれ抜けばいいんじゃない?」
 
 
 
「バカ者 古道行きなんて乗る奴は都路から田村高校通ってる奴だけだ バス停なんて人がいるわけがない、田村郡を舐めるな しかも船引から山根までは黄色車線だからホントにバス停で停まる以外抜く方法はねぇぞ」
 
 
 
「マジか・・・とりあえず抜いてもらうよ どのみちそれしかないから賭けてみるよ」
 
 
 
 
 
そうして案の定20分程してもバスが停まる事は無かった
 
 
 
「カイ・・・俺どうしたらいいかなぁ・・・」
 
 
 
「いや・・・もう手段が思い付かん・・・」
 
 
 
 
ちょうど運転手が
 
 
 
 
「お兄さん、ゴメンね抜けなくて もうすぐ五千円だけど大丈夫・・・?」
 
 
 
 
「あっ・・・いやもうどうしていいか・・・」
 
 
 
 
「・・・わかった 私がなんとかしてみますよ あのバスに乗りたいんだよね?」
 
 
 
 
「えっ あっはい」
 
 
 
 
突然タクシーが車線無視でバスを追い抜き始める
 
 
 
 
「ぉい 何が起きた!」
 
 
 
 
返答はなかった
 
 
 
 
ブゥゥゥゥン
 
 
キッ
 
 
 
バタン
 
 
 
 
「ぉーーーい」
 
 
 
 
後に五十嵐に聞いた話によると なんとタクシーの運転手がバスを抜いて100メートル程先にタクシーを止め外に出て手を振りバスを止めたそうな
 
 
 
 
「もしもし カイ?バス止めたよ」
 
 
 
「マジか!どうやって!」
 
 
 
「詳しくは明日話すよ」
 
 
 
「そ、そうか なんだか随分いい声になったな」
 
 
 
「うん なんか俺今ならなんでも出来そうな気がしてきた」
 
 
 
「わかった・・・んじゃ行って決めてこい」
 
 
 
「うん 色々ありがとね それじゃ」
 
 
 
 
プツッ
 
 
 
 
通話時間 01:26:42
 
 
 
 
これが彼からの最期の通信となった
 
 
 
しかも不運な事に運命の悪戯か この無理矢理停車させたバスに俺の幼なじみが乗っていたという
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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