ねこじゃらしです。3度目の投稿になります。
癒し系動物といえば、イルカ。
イルカセラピーと呼ばれるほど、
人間に愛され親しまれている存在。
でも僕は、そんなイルカを一度だけ食べたことがある。
小学生の頃、ある日父がお土産を持って帰ってきた。
酔っていた父は「珍味だ」と、母に言い夕食に出すように命じた。
そして、食卓に上がってきた「角煮」。
見た目は、「角煮」なのだが赤身が異様に薄く大半が脂身だった。
だが、見た目よりもその臭いが何とも言えない。
(到底、食べようと思えない臭いを放っていた。)
今まで嗅いだことも見たこともない料理に躊躇する僕等に、
父は笑顔で僕等に食べるように勧めた。
けれども、元々肉が大嫌いな姉は泣いて嫌がったので、
仕方なく僕が食べるハメになった。
ぐちゅ〜っと肉の妙な柔らかさ。口の中に肉汁というより、
油があふれ出す。
そしてテーブルに置かれた時から漂わせていたウ○コ臭。
味は一言で「ウ○コ臭がする油のしみ込んだ高野豆腐」
「うげっ〜〜!!!!!!」
慌ててトイレに駆け込む途中で僕は、台所でグッタリしている母親を発見。
異臭で調理する母親も具合が悪くなったのだ。
父親はそんな僕の様子を見てから、
「イルカって、マズイのか」
と関心したようにそのまま「角煮」を捨てた。
姉は食卓の端でますます泣き続けていた。
結局我が家で「イルカの肉」を食べたのは僕だけだった。
翌日、母は隣人の奥さんに「昨日、『くさや』焼いた?」と言われたらしい。
この話を会社の先輩に話したら、
「うちの地元ではスーパーで売ってるけど?」と言われた。
ちなみに、先輩は静岡出身です。