ミステリーゾーンからの使者 … 謎

田舎に住んでいます。
石がごろごろしていて、草木がボウボウ生えている
なんだかよく分からない土地のほうが多いです。
いつも気になっていた古臭い自動販売機がありました。
なぜなら、大昔の飲物のブランド（ドレミソーダとか）と並んで

ミステリーゾーン

というひときわ気になってしょうがない飲物があったのです。
黄緑と白の強烈な渦巻き模様に赤い文字、どう見てもおかしいです。飲んだら死ぬぞ！と同じ意味に見えました。
しかし、疲れていて頭がおかしかった私はニヤニヤしながら、お金をいれミステリーゾーンを押してみました。
がっちゃん・・・買えちゃったよ・・

出てきたのは「マスカットドリンク」でした。
緑と紫のコントラストが毒を表しているように見えてしまいます。
いつ補充したんだろう・・不安が頭をよぎります。
人里離れていて、バスでさえほとんど来ないような土地です。
新しいわけが無い。しかも、なんだか缶がパンパンに見えます。
しかし頭がおかしくなっていた私はそれを空け飲んでみました。

炭酸が抜けきって水で薄めたメロンソーダのような安っぽい味でした。なぜか舌がいちいちビリビリします。
のみきった後、私のおなかはズントコズントコ・・と嫌な予感に満ちていましたが、次の日、便秘症の私がとてもお通じ快調になりました。

ああ、ミステリー・・