投稿レポート692
投稿No.692  投稿者/VB-k  2004/09/28

燃える温泉 … 利権絡みで廃井同然

最近偽装温泉ブームも下火となったが、温泉ネタを続けようと思う。

とある町の海岸の側で掘削した温泉での事。
工事は順調に進み、温泉の揚湯試験(温泉の汲み上げ)をした。
砂がとてつもなく多く混じって真っ黒な温泉。
温泉の出し初めはかなりの濁りが出るものだが、砂だけで1時間に5立米も出てしまった。
そんな時、絶妙のタイミングで新聞社が来て、写真を撮って行った。
どーせ白黒だから水の色までわからないだろうとタカをくくっていたが、
翌日の新聞には、真っ黒な温泉の写真がバッチリ出ていた。
どう見ても汚くて逆宣伝効果である。
新聞社を呼ぶならきれいになってから呼べ。
せっかちな顧客である。
しかしながら砂は少なくなるものであり、温泉自体は見違えるほどきれいになった。
これは普通。
が、メタンガスも1時間に64立米も出てきた。
低地帯(平野部)は堆積層であって、そこから湧出する温泉にメタンが混じるのは珍しくないのだが、
64立米は結構な量である。
火を付けてみた。
ぼわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
「うひゃぁ〜!!熱い!!」
一面火の海となって消すのに一苦労。
しかしもっと上手がいる。
油田地帯で温泉を掘ったら、メタンが圧力40kg/平方センチで噴出し、挙句の果てに引火、
40mの炎を豪快に吹き上げたという話がある。
ガス混入ならいいが、噴出なんて一大事。
そんな危険な場所では暴噴対策をあらかじめ行う必要があるのだが、ナメてかかっていたようだ。
普通なら大問題なのであるが、何とか火を消し、その話は政治力でもみ消したらしい。
こんなにガスが出るんだったら有効利用できるのではないかと多くの人が思うだろう。
しかしながら、この天然ガスは簡単に利用できないのである。
鉱業権と言うのがあって、家庭用ならいざ知らず、
土地所有者であっても営利目的には使用できないのである。
ならば鉱業権を持つ者がガス会社に売ればいいと思うだろうが、
これだけの量でも採算が取れないので、採掘しないのだと聞いた。
と言う事は、使用しているガス井はとてつもない量なのである。
温泉なんかはベイビーで話にもならない。
話を戻すが、私の携わった砂とメタンの温泉は、あくまでも試掘であり、
無駄な税金を投入したのに結局使われずじまい。
折角成功したんだから使えばいいのに。
で、本井はしっかりとムネOの息のかかった業者が受注した。
そこの町はムネOとベッタリという噂通りだった。
町長は汚職で何人か逮捕されたが、ムネOまでは届かなかった。
ムネオの悪事は氷山の一角に過ぎない。
官公庁の温泉は結構利権が絡んでいて、バブルの頃には官公庁OBのいる業者なんかも結構儲けていた。
これ以上言うとヤバいからここまでで勘弁して欲しい。

おぇ〜ランキングに投票!
投票数
※当サイトの注意点※ 決して真似しないで下さい。また、参考にもしないで下さい。このサイトを読んでも役に立つことはありません。暇つぶしにどうぞ。