投稿レポート548
投稿No.548  投稿者/銀  2004/04/11

米虫 … まだまだ幼子

あれはもう数十年前の、小学校高学年の頃の話。
場所は福島の、山の奥の奥の奥にある、母方の実家に夏休みを利用して遊びに行った時の話。
海で遊んで、山で遊んで、川で遊んでと、一日自然一杯の中を犬のように遊びまわっていて、夜はバタンキューで就寝。
二日目の朝、今日は何しよう、でも眠い〜と目を擦り擦り朝ご飯。
ホッかホッカの白米に、田舎ならではの漬物やら煮物やらが並び、味噌汁が出てきたところで、みんなで「いっただっきまーっす!」
私はおかずから先に食べ始め、さてご飯……と食べようとした瞬間。
父が悲鳴をあげた。
「ここここここのご飯なんかいるゾ〜〜!!」
へ? とみんな唖然と父を見、その後各々の茶碗を覗き込んだ。
よく見ると、白くてご飯粒と同じ大きさの、プックリとよく肥えた段腹のある小粋な奴が、白米に紛れて無数に炊き上がっておりました。
そう、その名は米虫の幼虫。
その量、一口に二匹は入るだろうという数。
家族全員悲鳴をあげて茶碗を投げた。
婆様はたくわんをポリポリと噛みながら、「米を食べて米の中で暮してんだ、米と同じ味だから〜大丈夫だぁ」と言って、そのご飯をムシャムシャと食べていた。

その後、その家に遊びに行く時は朝ご飯用のパンを買い、夜はご飯以外の食事をとるようになりました。

危険度レベルC
ビックリレベルA
婆様の家への不信感レベル超A

追記:父は一口、母は半分食べたあとでした。

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