投稿レポート522
投稿No.522  投稿者/ふぢ  2004/02/21

コンビニのおにぎり … 賞味期限前

その日は朝から何も食べていなかった。
中国留学を2週間後に控え、多忙な日々を送っていた。
中国に行ったら少なくとも数年は戻らないつもりだ。
約11年勤めた会社も辞め、東京に借りていた部屋も引き払う。
東京に出てきて11年。いつの間にか部屋はモノで溢れており身動きが出来なくなっていた。
しかし、現実はまだ会社勤務は1週間残っており、まだ学生ビザも取れていなかった。


「本当に中国に行けるのか!?」

自分でも何度もそう思った。出来ることなら留学を1年先に延ばしたい気分だった。
しかし、もう後には戻れない。寝ないでやるしかない。
留学手続きに引っ越しと退職がからみ合い、問題を複雑にした。連日の徹夜で疲れ切っていた。

そんなとき、近所のミニストップで晩飯におにぎりを2つ買って食べた。
買ったのは「赤飯おにぎり」と「さけおむすび」だった。どちらも賞味期限内だった。
その頃、私は不要品を大量にオークションに出品しており、その発送作業で忙しかった。

おにぎりを食べてから30分後、強烈な吐き気が襲ってきた。
吐いてしまおうかと思ったが、少し我慢すれば収まると思った。
食べ物がもったいないという気持ちもあった。
横になると少し楽になるので、私は作業を中断し寝袋に潜り込んだ。(私はいつも寝袋で寝る)

しかし、3時間後。
思わず寝ゲロしそうになり、飛び起きてトイレに駆け込み吐いた。
吐いたら楽になったのでオークションの発送作業を再開した。
段ボールを切って商品にぴったりの箱を作り梱包する。
作業中におならがしたくなった。少しイヤな予感がしたが我慢出来そうもなかったのでゆっくり放出した。
にもかかわらず、実が出てしまった。下痢も始まったらしい。

「ちきしょー!この忙しいのに。」

でも、とりあえずこの商品だけは梱包を終えてしまいたい。全然作業が進まない焦りからそう思った。
15分ほどして、やっとその商品の梱包が終わった。その直後、またも強烈な吐き気が。
梱包を終えたばかりの商品にもどしそうになり、慌ててトイレに駆け込んだ。1度目と同じくらい吐いた。
今度は吐いても楽にならなかった。手先がしびれ、ひどく寒気がする。

倒れるように寝袋に潜り込む。寒い。体のふるえが止まらない。
吐き気と寒気で意識がもうろうとなる。

脳裏に数年前キャンプ用品店で寝袋を買ったときの様子が蘇った。
厳冬期用にするか、3シーズン(春夏秋)用にするかで迷っている。
厳冬期用は羽毛がたっぷり入っており暖かそうだ。しかし値段が高いので3シーズン用を買った。

「あー、あの時だ。あのとき厳冬期用を買っていればなぁ、あそこが運命の分かれ道だったのか・・・。」


脳裏の映像が別のものに変わった。
以前よく、はっし〜さんと行っていた永山の健康ランドのサウナの中だ。

「今サウナに入ったら何時間でも耐えられるな。あー、サウナ行きてぇなぁ・・・。」


また映像が別のものに変わった。
真夏の炎天下の車内に自分がいる。窓は全部閉め切っている。
どうやら我慢大会に参加しているらしい。
他の参加者は脱水症状になりながら脱落していくが私だけは涼しい顔をして笑みを浮かべている。

「あー、あったかそうだなぁ。やっぱ夏はいいなー、早く夏にならないかな・・・。」


寝袋の中で1人寒さに震えながら、ぐるぐるとわけのわからない思考を繰り返していた。
ケツについたウンコを拭くのも忘れて・・・。

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