某県の某高校で吹奏楽をやっています。
中学の時はそうでもなかったのですが、
今の部は人数の割に個性的な方の割合がやたら多く、私の唯一の相方もまた
そういうヤツでした。
金管楽器はチューニングなどのために、一部の管が抜ける仕組みになっていて、
その部分の滑りをよくするために使われるのがグリスなのですが、
やっかいなことにとてもおいしそうなショッキングピンクをしている水飴状の物体なのです。
案の定ヤツは「おいしそう〜☆」とか言い出し、いや、そこまでなら誰だって思うのですが、
「じゃあ食べてみる!」とか言いやがり、制止の声をふりきってマリマリと食い出したのです。
周りは呆然とした友達と大笑いする先輩が一人。ちょうど私の手元に同じものがあったので、
裏の英語の説明書きを無理矢理読んでみました。
しばらく使用説明が続いた後に「danger」とかいう文字、
その後の単語の意味がわからなかったので、比較的冷静だった英語の得意な先輩に聞いてみると、
「ああ、毒!」と爽やかに一言。
少しの間ショックを受けていたヤツですが、今は元気に楽器してます。
ただ、時々ふとグリスをじっと見つめているのが気がかりです。