ある日の夕食はスパッゲティ、ソースは何の変哲もないミートソースでした。
空腹ということもあり、ぼくは茹でたてのスパゲッティを物凄い勢いで食べていました。
そのとき、歯の隙間に何かが挟まってしまいました。
食卓を離れ、洗面所の鏡で物を確認…すると、
確かに噛み砕かれてはいるものの細い褐色の物体がありました。
まさか怪しいものではないだろう、と思い一気にその物体を歯から引き抜くと…
かなり弾性のあるものでした。
「麺にしてはおかしい」その判断のもと、箸でつついたり思いきり伸ばしてみたり。
もちろん家族がいないところで、こっそりとやっていましたけど。
パスタならあまり伸びずすぐに千切れます。しかしこの物体、7〜8cmは伸びました。
はて。どういうことでしょう?
試行錯誤の末、正体は輪ゴムと判明しました。
端が切れているので(つまり一本の紐状)使い古された引退のゴムが鍋に飛びこんだようです。
それでもぼくの歯型が不自然なところにあったので、少しは飲み込んでいるはずです。
後が怖いので母親には文句を言いませんでしたが、
これ以降ぼくはスパゲッティを食べるときは必ず麺の中をかきまわしています。
ちなみに腹への影響は全くありませんでした。
危険度は低いですが、精神面への影響は大きいものと思われます。