ゴキブリ入りキャンデー(上) … １週間もの

母とデパートに出かけたときの話。多分小学４〜５年くらい。
何やら賑やかな場所があったので、私は興味本位でそこへ向かいました。
見れば「世界の珍しいお菓子」とか何とか書かれている看板が立っていたので
ますます興味を惹かれた私は何の躊躇もなく中へ入っていきました。
そこには確かに珍しいお菓子ばかりが勢ぞろい。
海外からの輸入物がメインでした。その中でもひときわ私が興味をそそられたのは
「虫入りキャンデー」のコーナー。
その中身は普段私が食っているような連中ばかりなのでさほど驚きはしませんでした
（当時は蜂の幼虫やらイナゴなどは普通に食べていました）。
しかし、その中でも放たれているオーラが違うものがあった。

ゴキブリ。

私はそれを見た瞬間、躊躇いもなく手にとってレジに持っていきました。
味わう前にじっくりと見た目を確認。
その外見は、琥珀の中にゴキブリが入ったような感じ。尻が上側になって入っていました。
形状はごく普通のペロキャンでした。
早速食べようと、口へ運ぼうと思ったが、さすがにゴキブリ。
生物５０％、遺物５０％の脳内分析を完了していたので、少し躊躇う。
まずはキャンデーの部分を少しかじる。うん、ゴキブリがまずかったら十分に誤魔化せる甘さだ。