ええ、私が17歳の時の話です。
強烈な記憶なので、ついでにお話します。
今も営んでおられる要人も宿泊された田舎の著名なホテルで、
当時、夜中警備員のアルバイトをしていました。
海岸に面している為、湿度が高いのでしょうか、
フロントにですよ、
巨大ムカデがチョクチョク出現し驚いていましたが、
しかし、何と言っても、
毎晩巡回する調理場で、
パリパリ、カリカリと音がします。
察しはついていたし、防犯には関係はないので、
気にしない事にしていました。
しかし、ある夏の夜中の巡回途中、
見てはいけないと思いましたが、
真っ暗な広い厨房の中を、音のする近くまで行きました。
巨大なガス炊飯器の中から音がしていました。
まさに、怖いもの見たさでしょう。
大きなステンレス製の蓋をゆっくりと上に持ち上げました。
直径1m以上の炊飯器の中にですよ。
フナ虫かと思いましたが、
何とメシの上に一面真っ黒にゴキが覆っているのです。
私が開け、懐中電灯で照らしたものだから、
全てのゴキが一匹残らず飛び散るように逃げていきました。
そう、クロゴキ○リだと思われます。
少し、私は大きな声を発したと記憶しています。
最低な状況です。
暫く、蓋を持ったまま立ち尽くしていました。
とにかく、このメシを朝御飯に使用するのかどうか?
この一点が全てです。
きっと、捨てていると思っていたいです。
私は、この事は誰にも聞く事無く、言う事も有りませんでした。
利益優先で適当な人事。
規模や名声、伝統に惑わされず、
衛生への気配り、お客さんへの配慮を見抜く目を養って頂きたいと思います。
こんな所に高い料金を出し、家族を連れてはいけませんので。
後日、美人の大○様が私にオニギリを出して下さいました。
無論、丁重にお断りさせて頂きました。当然だろ?