投稿レポート1407
投稿No.1407  投稿者/千本松  2009/07/12

自家製キムチ … 約二年物

うちの実家では農家から白菜やら野菜を大量に頂くのでキムチを作ります
 
ある日俺が地元へ帰り、親に夕食時に裏の倉庫からキムチのバケツを持ってこいと言われ一つ持ってきました
 
うちのキムチはテリキムチといって白菜を切らずに丸ごと入れキムチに水飴を混ぜてテリをだす特産品と同じ手法で作るので非常に美味で早く食べたいなとウキウキしながら親のもとへ
 
「持ってきたど」
 
「切っからおいどけ」
 
「多めに頼むぜよ」
 
いざ夕食時
 
「っしゃ、キムチをいただこうか」
 
「最近学校どうだ?」
 
「いやあこの前カフェオレ腐って虫混ざってんの飲んで死にかけたわあ」
 
「ああ、友達も飲んで内科行ったってやづが?」
 
「なんで知っとる?」
 
「いや前に友達の親が大した事ないんで心配すんなって電話よこしたっけよぉ」
 
「んだが笑」
 
一家団欒談笑ってやつをしながらワイワイやってました、そこでキムチに箸を出しました
 
「・・・」
 
キムチにエンガワらしきものが
 
さすがに確認してから物を口に入れる事を覚えたばかりですのでちゃんと確認しました
 
「なあこれキムチに入ってんのエンガワけ?」
 
「エンガワ?キムチにエンガワは入れんさ」
 
「んじゃこれなにさ?さすがに最近虫飲んだばっかだからもう虫ってオチは勘弁だぜ?」
 
「多分二年位前のやつはじいちゃんが茹でたホウレンソウの茎もいれとったはずやけ、それだばい」
 
「あー、んだが、慎重になりすぎだなあ」
 
「気になんなら食べんでもええぞ」
 
「いやジイちゃんがわざわざ漬けたんだもの、食うばい」
 
「ボリボリ、グニュ」
 
「・・・・・・」
 
俺はその時本能的に
 
やっちまったなあ
 
って頭で感じたのがわかりました
 
「どうだ茎だべ?」
 
「いや、茎じゃねぇなこりゃ・・・」
 
「なして?茎じゃねかったらなんだっただ?」
 
口から出してみると、青虫の色素が落ちた芋虫が真っ二つに
 
「うわ・・・ォォエ・・・」
 
「いやあ、そりゃあ虫でねぇよぉ」
 
「んじゃ食ってみろよ・・・」
 
「オラ腹一杯だ」
 
「こいつ・・・」
 
その後気分が優れず吐きに行き部屋に篭り己の学習能力の無さを呪いました
 
またもや虫を食ってしまいましたが今回はデカイイモ虫だったため精神的ショックは凄まじいものでした
 
口に入れて出したため胃には問題ありませんでしたが食感をあえて言うなら
まず噛むと表面が破れ中からドロっとした液体が出てきます 味はキムチの辛さか脳が本能的に判別しなかったのかはわかりませんが無味でした
 
学んだことは疑ったら徹底的に調べろということです 
まあ俺が判断して食ったのだから誰に怒るというわけではないんですがね
 
ただ頭に来たのは俺が一人暮らしのマンションに帰る際にあのような事が起きた直後だというのにニヤニヤしながらお土産にキムチをよこした親です

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