雲丹、雲丹、雲丹!

海水温度が高いため毒素を発生させた雲丹

夏の三陸といえば雲丹！
久しぶりに顔を会わせた私と叔父は、早速今夜の宴会の為の買出しに行き、もちろん迷わず雲丹を選んだ事は言うまでもありませんでした。
しかし、母は一言。
「今年は海水が高いから、気をつけてね。」
宴会メニューは雲丹のほか、お刺身、煮物、サラダ、揚げ物、お浸し、3人で盛り上がった後、程なく叔父は高いびきでその場に寝てしまいました。
暫くすると、急激な吐き気に襲われ脂汗が流れてきました。ヤバイ、飲みすぎた！と感じ、急いでトイレに駆け込むと、指にお世話になることなく、胃にあるも全て吐き出してしまいました。
翌日、母の通院の運転手で総合病院に行き、喫煙所で一服していたとき。地元のおじちゃん数人の会話が聞こえてきました。
「こどしのうにはだめだぁ。(今年の雲丹は駄目だ)」
「んだ、どぐばもってっぺぇ。(そうだ、毒を持っている)」
「おらもそれでこごさきでだぁ。(私もその為病院に来たのだ)」
「みんなそれさやられでだぁ(みんなそれでお腹をこわしている)」
聞けば叔父は、明け方からトイレを何往復もしたそうです。
私はと言うと、吐いたお陰で二日酔いも無く、その日夕食に性懲りも無くまた雲丹を食べました。
腸に行く前に毒をはね付けた胃に感謝しつつ・・・。