投稿レポート1181
投稿No.1181  投稿者/わーた  2007/05/27

祖父の手料理 … 無限大

これはうちの母の話です。

一年ほど前になるでしょうか、母が一人、自分の故郷へと数日帰った時のことです。
母の方の祖父は冷蔵庫を聖地か楽園か何かと勘違いしているらしく、賞味期限に関わらず「冷蔵室は数ヶ月、冷凍室は永久に食べ物が腐らない」と信じているらしく、母が祖父の元へ出かけるたび、液状に変化したキャベツや異臭を放つ卵を冷蔵庫から追い出すという作業をしていたらしいのです。
ですが、そんな母の努力もむなしく帰るたびに冷蔵庫内は凄まじい地獄絵(笑)
その時も冷蔵庫の中を片付ける予定でした。

しかし、祖父はさらにその上を行く男・・・

母が祖父の家に到着前、必死で「ご飯はコンビニで買って食べるから!」と言ったにも関わらず、祖父は作ったのです。
手料理を。
『あの』冷蔵庫の材料で作った手料理を。
母が到着したころにはテーブルに、遠めに見る分には問題なさげな和食料理が並んでいました。
ただし、一部は色で危険信号を発していたそうです。
しかしそこまでされては母も断るわけにはいかず、久しぶりの対面の祖父と会話しつつ、変色の目立たない煮物などを食べたそうです。
だがそこに、「もっと食べろ。」と愛情と危険のたっぷり詰まった手作り料理を勧める祖父。

なんとかその日は過ごしたものの、次の日腹を下したそうです。

おぇ〜ランキングに投票!
投票数
※当サイトの注意点※ 決して真似しないで下さい。また、参考にもしないで下さい。このサイトを読んでも役に立つことはありません。暇つぶしにどうぞ。