私がまだ小学校2年生頃のことです。
田舎の親戚の所へ墓参りに行き、昼ごはんをごちそうになることに。
庭に伏せたザルがあり、隙間から見ると中には可愛いスズメが…
この先の運命も知らず…
動物大好きな私はおじさんに「飼うの?持っても良い?」と、かなりのはしゃぎ様。そしておじさんから信じられない一言…「こりゃ食べるんよ」
私はその瞬間身が凍り、無邪気にチュンチュン言ってるスズメがこれから変わり果てた姿になることを想像して泣きました。
スズメの断末魔の叫び声が聞こえる中、昼ごはんが出来たから来いと母に呼ばれ、大抵抗しながら行き、テーブルの上のおかずを見つめていると、おじさんが黒コゲになったスズメさんが安置された皿を持ってきて、またまた信じられない一言が発せられました。
「食べてみぃ」
私は絶対嫌だと泣いて抵抗したものを、大人の力には勝てず、一口分を口に入れられ何やらプラスチックの様な固い物を感じました。
口から出してみるとクチバシ…!
即便所(ボットン式)にかけこみ、泣きながら吐き出しました。
あの食感と焦げ臭さ、何とも言い難い味は今でも忘れられません。
あれ以来田舎に行く時は庭などに置かれているザルに異常に警戒してしまいます。