子供の頃、祖父の家に遊びに行ったときのことです。
晩飯時、祖父が「倉に缶詰あったから、これ開けっぺな」と
牛肉大和煮の缶詰を持ち出してきました。
思い切り錆びています。
祖母は「やめなさいそんなもの」と止めましたが
「大丈夫大丈夫!缶詰は腐らない!」との祖父の自信あふれる主張に、
ともかくも食べてみました。
味はやや金属臭かったものの普通の大和煮そのもの。全く変質していませんでした。
腹痛などの異常もなし。
「うん、うまい」と、まだ開けてない錆びた缶を拭ってよく見ると
「昭和11年製造」との刻印(当時昭和50年代)
缶詰、意外と長持ちするもんです。