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| No.951 投稿者/すになみち | 2005/12/11 |
○○入り味付け油揚げ(未遂) … 製造中
| 私が業務用加工食品を製造する会社に勤務していた頃の話。
レトルト加熱にかけるため、食材と調味液が入った袋を真空パックにする作業をしていました。シールにしわがよったり、内部で整列が乱れた食材がでてきた場合、封を開けて見た目を正し、再び真空パックにかけます。
その日はきつねうどんに乗せるお揚げを真空機にかけていました。
出荷予定数を全部クリアし終えた後、整列不良で何個か戻ってきました。
また「すにさん、表面に見えるお揚げを裏返しておいて」というのが一個、持ち込まれました。たしかにそれの袋の表に見えるお揚げは、ど真ん中に黒っぽい大きな円が描かれていました。きっと、たまたま焦げすぎたのが混ざってたんだな、でも品質に支障はないし…見た目の問題だ♪と、袋を開封し、裏表をひっくり返そうとしました。が、その2・3秒後………
「ほげぎに゛ゃああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
工場内全域に響き渡る、わたいの絶叫……。全従業員を震撼させるほどわたいを叫ばさせた、その黒い染みのありえない正体は………
油揚げに埋もれた体長3cmのコガネムシ…………orz………
お揚げへの埋もれ具合、黒褐色に揚がった甲虫を見ると、豆腐を固める段階で既に混入していたようでした。小片に切り分けられ、油で揚げられ、この工場に納品されるまでの間、全くチェックに掛かることなくスルーしていたのです。
こんなでかい虫を入れとくなよ、豆腐会社っ!!…と憤慨しましたが、こちらにも落ち度はありました。別ラインでお揚げを袋詰めする前段階でも、きちんと異物混入がないか調べていますし。しかし、その日は新参者が事前チェックを怠り、そのままお揚げを袋詰めしていたのでした…。
加熱調理する直前、怪しげなシミを発見してくれたしたお蔭で、コガネムシ入りお揚げの出荷は水面下ギリギリで防げました。
もしこれが内側に埋もれてて、お客さんの元に行ってしまっていたら……………
会社はとっくに潰れていたのかもしれません(;´д`)
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