もうひとつの
激痛物語
第2話


◎鎮火

今になって思うに、、、。
当日の当時の現場では、助ける一心ですから、
そんなことは微塵も考えませんでしたが、兎に角、火事にあったら、
余計なことをしないで、遠まわしに見物しているのが一番です。
(そうしていれば、腰痛は無かったのです。)
運悪く、当事者になったら(自分の家が燃えているときは)、現金、ダイヤモンドなどの貴金属類だけを持ち出し、
後は本職の消防士さんに任せることです。
勿論、保険に入っていることが前提ですが。
(紙幣は勿論、ダイヤは炭素ですから完全消滅します)
火事の燃え移りは、最初は、山側から海側へと進んでいました。
暫くして炎の渦で、上昇気流が発生するのでしょうか、今度は海側から風が吹き返し、燃え移りがUターンして来たのです。
結果として。最初は火元のクリーニング店の風上で大丈夫と思われていた家が最後に焼け落ちて鎮火しました。

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