もうひとつの
激痛物語
第3話


◎火事場の・・・

その家は、ご主人が当時の国鉄(現JR)に勤めていて、運悪く当日は出張で不在でした。
お母さん、おばあちゃんに小学生の子供さんが二人で右往左往するだけでした。
まず最初にしたことは、炎が迫っていたので、畳を立てかけて炎を防ぐことでした。
千枚通しなどありません。
畳の間に素手を突っ込んで持ち上げました。
障子みたいに軽かった記憶が強いです。
不思議なもので、手は何とも有りませんでした。
そんな中での茶箪笥の持ち出しでした。
(これもしていなければ、腰痛は無かったのです。)
しなくても良い火事場の何とやらを体験したわけです。
夜も明け5時過ぎの鎮火後、炊き出しのおにぎりを食べながら、その助けた家のお母さんやおばあちゃんが騒ぎ出しました。
仏壇の下の引き出しに入れていた金目のものを誰も持ち出していず、大きすぎて持ち出し切れなかった仏壇とともに灰になっていました。
以上のことから、前のダイヤモンド云々の結論となるのですが、、、。

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