『爆痛みか物語』
第44爆章

再会
うるうるレベル
★★★★★

看護婦さんの話だと、石さえ出れば退院できるという話だった。

出〜てこいっ!

祈らずにはいられないみかだった。
そこへ、みかの会社の部長がやってきた。

「どうだ〜」

細い目を更になくして微笑む部長。
派遣社員で事務をしていたみかを引き抜き
会社初の女の営業にしてくれた恩人である。

「お前がおらんとな〜事務所が葬式みたいでいかんのだわ。子供の事もあるし、早く元気になれ!」

部長が帰り、陽もとっぷり暮れた頃…

「来たぞ〜」

美希がトーイを連れてやって来た!
今朝も顔を見たのに、すっごく長い間会わずにいた親子の再会の気分で、
うるった。
病院の場所がわかんなかったから、
みかの会社に寄って、コンちゃんに先導してきてもらったというのが美希らしい。
パジャマや下着に化粧水なども、勝手知ったるみか御殿。
もしも、みかに何かあったら…と
生命保険の話も美希にはしていた。
その話をした時、美希は怒ったけど、
万が一だし、みかが簡単にくたばるわけないじゃん!
って言ってたが〜
まさか、まさかの緊急入院。
美希が女神様のように感じた。

戀戻る驪前 黎次