激痛ヘルニア物語
第158話

麻痺治療始まる
(激痛度レベルなし)

激痛の日々が続いていたが、時間と共に、痛みが徐々にではあるが
無くなってきているのが実感できるようになってきた。
そして、痛みが気にならなくなって来た時、それは始まった。


麻痺をした足の治療だった。
全く動かなくなった足、この足を治さなければ、普通の生活に戻れない。
気は焦るが、焦ってもしょうがない、でも、焦る。
足が動かないから、まぁ、しょうが無いのだが・・・

先生がやって来た。
「はっし〜さん、足の治療始めましょう!!」
ようやく始まる、麻痺の治療。
いったい何をやるんだろう?
しばらくして、先生は、なにやら、それなりに大きい機械を病室に持ち込んできた。
なんじゃこりゃ。
「はっし〜さん、この機械を使って足に電気を流しますね」
電気?
なんじゃそりゃ。
「足に低周波を流しますね」
この時、低周波とはどういうものなのか、何も知らなかった。
知らなかったんです。
どんな事になるかなんて。
この装置には電極が2つ付いており、その電極の1つをふくらはぎへ貼り
もう一つの電極を足の甲に貼り付けた。
そして、数分後、悲鳴が上がった・・・

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