激痛ヘルニア物語
第159話

流れ出した電流
(ビックリ度レベルA)

「はっし〜さん、今から電気流すから」
はい。
低周波の電源が入れられた。
そして、電気の強さを示す、ダイアルを回し始めると
電気の強さを示す針の数値が徐々に大きく振れだした。
そして、電気が流れ始め・・・・・


えーーと、あれ?
何も感じないぞ。
低周波って、こんなもんか。
針がピクピクと動いているんだけど・・・
へー−−ー何も感じないんだ。


しかし、先生の表情は違っていた。
不思議そうな顔をして首をかしげている。
「おかしいな〜」
なに?
なんか言いました先生。
首をかしげながら、さらに、ダイアルを回す先生。
「はっし〜さん、何か感じますか?」
え!?
何、何?
何か感じるはずなの?
でも、何も感じない為、先生には、なにも感じませんと答える。
麻痺のせいなのかな?
良くは分からないが、ホントに何も感じない。
そして、ダイアルを回す先生、針も跳ね上がっていく。
おい、ホントに大丈夫なのか?
そんなに針が上がっていっても?
針は大きく振れだしてきている。
そして、まだ不思議がる先生がいた。
「おかしいな〜」
と言った時でした。
電極が貼られていた足の角度が変化したのです。


そして、その瞬間の出来事でした。
ビクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!
ビクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!

突然、電気の力で動き出した右足。
う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
ストップ!!
ストップ!!
止めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!


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