ドンタコス通信
ドンタコス通信


さあ、今週もやってきました。ドンタコス通信の時間でっせ。
ここんところ、順調に信者が増えており、いつのまにか信者が25人を突破
していました。この調子で行けば、あと10年もすれば、100人突破も夢
じゃないぜ!!
・・・あと10年か、長いな〜。


裁縫
例のゴキブリの着ぐるみを作るのに、何年かぶりに裁縫道具を取り出しての
作業となりました。
不思議なことに道具がよく消失するN村の部屋で、裁縫セットは必ずと言っ
ていいほど、置き場所がわかっていたりする。
久しぶりの裁縫なので、上手いわけはないのですが、何故だかやっていると
楽しいんだなこれが。なんで俺ってこんな事が楽しいんだろうかと不思議に
思ってしまうぐらいに楽しいのです。編み物なんか覚えた日にゃ、電車の中
でやってしまいそうな気がします。
しかも、手縫いとはいえ、きちんと返し縫いをしているところに我ながら恐
しいものを感じます。なんで返し縫いなんか面倒な縫い方を覚えているのだ
ろうか。
あれこれ、考えてみると、今まで手芸はやってこなかっただけで、実は大好
きなんじゃないだろうか?ただし、ヒゲづらの男が一人でニヤニヤしながら
器用に針と糸を操っている姿を想像すると気持ち悪いものがある。


ミシン
ゴキブリのパーツのうち、さすがに手縫いではとても大変な部分があるのと、
将来、使いたくなる時が来る!そう信じたN村は大奮発して、ミシンを購入
しました。
実はいつもは全く目もくれない新聞の折込み広告をたまたま見ていると、ミ
シンが特価で売られているのに、惹かれただけという噂もある。
まあ、動機はどうあれミシンを買いに出かけました。
N村の使った事のあるミシンといえば、電動のフットコントローラで速度調
整ができるタイプだけなのですが、時代の流れというのは恐ろしくて、いつ
の間にやらN村の知らないような新種のミシンが世間を闊歩していたのです。
何も知らないN村に店員さんが親切に説明してくれました。というか、話を
聞いてくれる人がきたので、ここぞとばかりに喋っていた気もする。
説明によるとミシンは大きく3タイプに分かれて、一つはN村の知っている
やつ。もう一つは、電子ミシンといって、基本的な動作をミシンに任せられ
るものです。
こいつのスゴイのは、N村の知っているミシンは布の厚さなどによって、糸
調子という縫う時の力の強弱を試し縫いをして手で調節する必要があったの
ですが、なんと電子ミシンはそれを自動で調節してくれるのです。
どのくらい違うかと言うと、車のマニュアルとオートマぐらいの差があるの
です。
恐るべし電子の力!!
当然、その分は値段も高くなっています。
その電子ミシンの上をいくのが、コンピュータミシンという代物で、電子ミ
シンの機能にさらに、刺繍をやってくれたりするのです。まあ、カーナビが
付いたようなものでしょう。
当初、N村が購入計画を立てていたのが、マニュアル操作タイプでした。値
段もリーズナブルですし。しかし、店員さんの話を聞いていると電子ミシン
の方が楽でいいな、だいたい糸調子なんてよく分からんぞ、ここは予算をオ
ーバーしてもいいから電子ミシンを買っておくべきか・・・とだんだん心変
わりしてきました。
しかし、店員さんの説明をさらに聞いていると、電子ミシンでも糸調子が自
動になるのは、最低ランクのものではなく、中ランクのものだというのです。
なんてこったい、そうなったら、さらに1万円以上予算を超えてしまうぞ!
ミシンなんて一回買ったら最後、二度と買うことはないだろうから、使いや
すい物を買うべきだろうか、それとも、無駄な出費は押さえて経費節減に努
めるべきか。
うーむ、店員さん、今あなたは私に人生の命題とも言える難問を投げかけて
いるのですぞ、分かってますか?当然、そんなN村の胸の内を知らぬ店員さ
んは、N村がどれか買うと言ってくれないか笑顔で待ち構えている。
ええーい、後悔先に立たずと言うから、後悔できるならしてみろ!こうなり
ゃ高い方を買ってやるぜ!!
半ばやけくそで決定し、お代は6万円ほどかかりました。


石の血脈
うーん、最近どうもネタ切れ気味なので、読書感想文でも書いてみます。
今回は半村良さんの石の血脈です。
この本は、N村が高校生の頃に古典の先生に勧められた本です。それを何で
今ごろになって読もうかと思ったかと言いますと、今までずっと、将来やる
べき事リストに入っていて10年以上も出番を待っていたわけです。先日、
古本屋に行った時、読む本リストのトップに入っていたのが石の血脈だった
わけです。
さて物語は前半、古代文明・遺跡・暗殺集団などをキーワードにしつつ謎が
でてきては、情報や人物関係が少しずつ繋がっていきます。その手のオカル
ト系が好きな人間はどんどん引き込まれていきます。
文章の調子は、読んでいてベテランの上手さというか隙の無い文章になって
います。ただ、それがある意味、翻訳された本のような堅い感じで、日本語
には、こういう表現もあるんだ!というような面白さが無かったのが残念で
す。
さて、後半は私としては、うっとしいぐらいに性的描写がでてきます。一種
の異常性を伝えたかったのかもしれませんが、もういいから、話を先に展開
させろと思えてきます。
しかも、終わり方が後味悪い・・・。人の好みとはいえ、なんだか煮え切ら
ない終わり方です。10年前に書かれたせいもあるでしょうが、前半面白か
っただけに残念です。
いかん、最初だというのに、いまいち面白くない本の紹介を書いてしまった
ぞ。もっと、人が読みたくなるような本について書きたかったのにな。まあ、
次回に期待しよう。


というわけで、今回のドンタコス通信はこれで、おしましです。
さてはて、財力にものを言わせて買ったミシン君の出番は本当にあるのだろ
うか?6万もしたとはいえ、定価は10万以上していたから、それなりにお
買い得だったと信じよう。
では、また来週〜。





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