『爆痛みか物語』
第47爆章

励み
思い出レベル
★★★★★

みかが落ち込む事があった時の事、
トーイには悟られないように泣いてた事があった。
でも、狭いながらも楽しいみか御殿。
ひとつ屋根の下に住んでいたら、わかってしまうのも無理のない事。
そんなある日、
みかの部屋のローチェストの上に並べてある本が2冊から3冊に増えていた。
よく見ると、トーイの小学校ん時の教科書だ。
みかの時代から変わらない、その教科書の題名。
他の市町村はどうなのかわからないが、
名古屋市で使用している
“道徳"
の教科書は…

『明るい人生』

また心配かけちゃった。
情けないママだなって思いながらも、頑張らなきゃって泣いた事もあった。

会社で辞めてやりたいほどムカついた時は…
「7階まで行って、ムカついた人の名前言って、

バカヤロー

って叫んできて〜ん!すっきりするよ」
当時は7階建ての集合住宅に住んでいた。
そんな事を言われて、思わず笑ったっけ。

いつもそうだった。
トーイがいてくれたから、こんなどうしようもないみかも頑張ってこれた。

今度だって!

もう泣いてなんかいられない。
痛くて眠れない夜をそんな思いで過ごしていた。

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