激痛ヘルニア物語
第115話

異物感 胃チューブ
(いらいら度レベルB)

つばを飲み込むと、違和感があり
喉にある管がうっとおしく感じた。
痛くはなかったのだが、結構いらつく。
これは、鼻から入れられた胃チュ-ブの事である。
鼻から管は入っているのだが、不思議と鼻のあたりの違和感はなかった。
しかし、喉の部分だけが、つばを飲み込む度にいらついた。
喉のあたりに管が入っている感覚がある為であった。
幸い痰は、からんでいないらしく、痰による辛さは味わう事はなかった。
これは禁煙したおかげなのだろう。
禁煙しておいて、良かったと思った瞬間である。
しかし、いらつく。
うっとおしいくらい、いらつく。
つばを飲み込む度に、いらつく。
あ〜、いらいらするよ〜。
でも、外してくれない・・・
この鼻から入れられている管を早く外してほしいと願ったが
まだ無理なのだろう。
看護婦が時折、聴診器で胃の動きを見ているが
胃が動き出すまでは外せないとの事であった。

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