激痛ヘルニア物語
第116話

突き刺さった管
(激痛度レベル未体験)

尿道に突き刺さった管により、尿意をもよおす度に尿道がづきづきと疼いた。
本来は管が刺さっているので、尿は勝手に排出されているはずなのだが、
何故か尿意をもよおしてしまう。
不思議な感覚だ。
このおかげで、溜まっていると思われる尿を下半身を踏ん張り排出を試みる。
しかし・・・・・
すっきりしない。
しかも、踏ん張る度に尿道がづきづきしてきた。
看護婦さんに、尿は出ています?と尋ねても
「出ていますよ」
と言われるのだが、どうしても出ている感覚ではない。
本当に出ています?
「出ていますよ」
何度聞いても、答えは一緒だった。
仕方がないので、更に踏ん張る。
さぁ、下半身に力をいれて。
う、うりゃ〜。
づき!!!!

うっ!い、いだい・・・
踏ん張るのも考え物であった。

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