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○退院決定2


アイタタレベル


★★★☆☆





8時半の回診でヒゲドクターの予告です。


「それじゃ今日M先生に太鼓判をもらえれば退院決定ということですね。」


「太鼓判もらえるんでしょうか?」


「もらえると思いますよ。」





ホントかいな?





「それにしても先生足がいんですけどねぇ。」


「だんだんよくなってくるはずですよ。


しかし回復には波がありますから


昨日200m歩けても今日は100mしか歩けないということもあります。


リバウンドがありますから。


でもそうしながらだんだん距離は伸びてくると思います。」





ウーンなんとも悠長なことを。





「それでもし退院させていただいたとして


地元の整形外科でリハビリを続けた方がいいんでしょうね。」


「ええ整体などではなくレントゲンの撮れる整形外科にしてくださいね。」


このドクターたいへんいい人なんですけどなんか頼り切るには今ひとつです。


夜中や朝起きたときにかなり足のみを感じたので


今日はリハビリをやめようかと思いましたが


“ま、いっか、けりゃやめてもらえばいいし。"


と思って呼ばれるままに行きました。


ところが思ったよりくなく


左足の太腿の神経付近をグリグリされたときに


「アイタタ…」とネをあげたくらいでした。


昼食前にひと歩きしてこようと昨日買った足首サポーターを装着して


今日は地下鉄の駅のある交差点のところまで長方形区画を回ってきました。


歩いてこんなところまで来るのは初めてで


帰ってこれるんかいなとちょっぴり不安もありましたが


ゆっくりゆっくりしかも少々足をひきづりながら歩いたら


多少サポーターの効き目もあるのでしょうかほぼ休みなしで歩けたのです。


正確にはわかりませんが大体5〜600mくらいあるんじゃないかと思います。


病院に着いたときにはちょっぴり足がくなりかけかなという程度でした。


午後M先生はまず手術があり診察は16時以降になるらしいので


とりあえず入浴しました。


浴室への途中には手術室の前を通るのですが


ナースステーションの前で手術着を着たINドクターに出会いました。


M助教授のオペの補助に来ているのでしょう。


こちらが気づく前にINドクターの方から声をかけてくれました。


「ごぶさたしてます。」


「あぁどうもどうも〜。」


なんか主客転倒の挨拶です。





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