激痛病棟
(体験談)
ほみの激痛物語 第11話
○トゲ抜き
主婦であるあたし。
野菜の鮮度を確認して買うのはあったりまえ。
鮮度を測るバロメーターとして思い浮かぶのが…
「トゲ」
きゅうりでも、トマトでも表面やヘタの部分のトゲトゲをさわると
「生きがいいねぇ」
って思いませんか?
あれもそう。夏に旬を迎える「茄子」を買おうとチェックしていた時
何の気なしに触ったヘタが手に触れた。
「ぐさっ」
嫌な感触。
手をはなした瞬間からの変な痛み。
よ〜〜く目をこらして見つめてみると…
そこに「黒いトゲ」が。
とりあえず急いでいるので、ご飯を作り一段落したので抜こうと思いつく。
裁縫箱から「マチ針」を取り出す。
消毒せにゃいかんがめんどくさいから、ベロでちょいっとなめてチャレンジ。
痛くないように皮膚の表面だけそろそろっとえぐる。
…んだけど、やっぱり痛くないようにとの思惑でほとんど
「トゲ」に到達できず。
あきらめたあたしが次にとった行動が
「いつもの整骨院」に駆け込むこと。歩いて5分の道のり針を持って行きました。
ところが、その日は患者であふれ返っていた。
「茄子のトゲとって〜」と言うあたしの悲痛な叫びも
「忙しいからできない」の一言で終わり。
困ったあたしはとりあえず自宅へ戻り
バンドエイドでふたをして見ないふりをする事で終わろうとした。
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