もうひとつの
激痛物語
第19話


◎エピソード3

もう1つは、
夕食の5時を過ぎると大部屋の茶飲み会が始まります。
急須があり、
湯のみがあり、
それぞれ自分の湯飲みでお茶なるものを
飲んでいるのですが、
中には顔を赤くして飲んでる人もいました。
勿論、
赤面程度で終わっていましたが、
看護婦さんも見て見ぬ振りをしていました。
前にも紹介したように、
漁船員や炭鉱夫などが多く、
また外科の患者は飲み食いには殆ど支障がなく、
一種のメンタルケアでもあったかもしれません。
看護婦さんにも美人や、
気性のいい人、
若い人や、
そうでない人など
いろいろな人に会えて、
良い意味での社会勉強にはなりました。
チョッキのギブスをはずした後のリハビリは大過なく、
無事に職場復帰を果たすことが出たのですが。
間を置かず実家の近くの職場への転勤、
親も心配して、即見合い、即結婚となりました。
長男、二男と数年は安定した生活でしたが、、、。

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