もうひとつの
激痛物語
第15話


◎手術中の涙

その最後の場面は、今でも忘れられません。
あの造影剤2回分の取り出し作業で、
誤ってか麻酔の切れかかった脊髄に
注射針が触れ、
ちょうどカエルの解剖で腱を触ると足が跳ね上がるのと同じ
現象が手術台の上で起こったのです。
その後の頭痛のひどかったこと。
頭が割れるような痛みでした。(激痛度レベルAAA)
ここで初めて耐え切れず涙を流してしまいました。
待合室で待っていた家族、
職場関係の方々、輸血をしてくださった方々に
手術中涙を流していたみたいで、いやな思いをしました。
後で、看護婦さんから証明してもらいました。
さて、それからの1ケ月がまた大変でした、、、。

【戻る】 【前へ】 【次へ】