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第13話 覚醒?





い。








い。





お腹が熱くてい。


麻酔からの覚醒と同時に襲う下腹部


今回は内部だけではなく表面もい。


火箸で抉られた後の様な、ぢりぢりとしつこいみ。


もしかしたらさから覚醒したのかもしれない。


マスクが装着されているが取って欲しい・・・。


息がしずらい。


夕暮れに染まる回復室のベッドの上で、


お腹を抱え込むように横に寝ているのがぼんやりと確認できた。


覚醒に気づいた看護婦さんが、


がるうちを見かねてみ止めの筋肉注射を肩に打つ。


ついでにマスクも取ってもらう。


筋肉注射はい。


けど、それ以上にお腹が焼付く様に、





熱く、い。





目が覚めたということで看護婦さんに連れられ、


両親が心配そうに部屋に入ってくるのです。


携帯電話にメモリーされている上司の名前を聞かれた事と、


盲腸じゃない手術をしたと言う事くらいしか記録には残っていない。


そのくらい、いし麻酔も切れたばかりで意識は朦朧としていた。


夜は、みと巡回してくる看護婦さんとの受け答えと、


何処からともなく聞こえてくる子供の泣き声でまとも眠れなかった。





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