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第14話 病名





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手術翌日。


入院2日目。


昨日に比べれば鎮剤のお陰か少しみが和らいだ様子。


それでも、焼け付くような下腹部のみは相変わらず(遠目)


少し周りが見渡せるようになってきたので、頭上(ベッドの頭の部分の板)を見てみると、


何故か「婦人科」の文字が。


確か「消化器外科」で入院のはずなのに何故・・・・?


ちょうど検温と様子を見に来た看護婦さんに尋ねると、婦人科担当医から説明があるとの事。


程なくして担当医:C医師が登場なのです。


「気分はどう?まだ傷はむと思うけど、よく動いてね。」


とりあえず、初対面な訳で(婦人科の手術の時は既に意識が無かった)。


何故婦人科か、


どういう症状かを説明してもらうのです。





病名:左卵巣出血、虫垂炎


原因:不明






と言う事らしいです。


実は、盲腸はそんなにも酷くはなく、


卵巣が出血した際、その地が虫垂まで流れ炎症を起こしたらしいのです。


はじめは虫垂炎だと思い開腹した時点で既にお腹が血塗れ(汗)


量にして250ml近くの出血。


消化器外科の執刀医がよく見ると、女性器の方から出血していたそうで。


なんとなく手術中の会話に納得(しみじみ)


ただ、消化器外科と婦人科は違うので、


うちが麻酔で眠らされた間に婦人科の医師軍団に渡ったそうです。


ただ、何処から出血してるのか詳しくは分からなかったため、


切開した長さは普通より長く、お臍の下から10cm以上開腹。


開腹手術の場合は最初から全身麻酔なのですが、


うちの場合途中から全身麻酔に切り替えたため、術後傷のみは続くそうです(涙)


よく動いてね、と言うのは、


動かないと血が糊のようになり腸や卵巣などと癒着してしまうらしい。


癒着すると尚更厄介ですから・・・(遠目)


そして、何故原因が不明か、と言う事ですけどね。


卵巣出血自体大病院でも年に2・3人お目にかかれるかどうかという、


珍しい病気だそうで(汗)


そのためサンプリングができていないので原因不明、と。


やはしうちってば稀な人なのですねぃ(涙)





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