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○走り出した入院


アイタタレベル


★★★☆☆


翌日は土曜日で仕事はもちろん休みですがI 整形外科は外来診療があります。


昨日第一病院で言われたとおりN市にある第二病院へ向かいました。


休みということもあって初めてカミさんも一緒に行きました。


“病人"である私が運転してカミさんが助手席に乗るというへンな恰好ですが


足のみは運転には影響しないし


カミさんの運転よりも私の方が安心だろうというものです。


病院の規模は第一病院よりちょっぴり上かなって程度ですが


N市にあるということもあってか待合室は外来患者で溢れていました。


私が待合室にいるときに


奥さん肩を貸してもらってほとんど歩けそうにないように見える男性も


入ってくるなり待合室の長椅子に横になっていました。


私の足のみの比ではなく見るからにそうです。


ヘルニアばかりではないだろうけれど


それにしても足やら腰やらが悪い人がこんなにも居るんだと


妙なところで感心してしまいました。


診察にあたったIN医師はまだ若く30代半ばといったところでしょうか。


MRIを見ながら再度ベッドに寝ての足上げと問診があり


その中でこれまでにかかった病院のことも尋ねられました。


O整形外科のことSS病院脳神経外科のこと…


「SS病院のK先生ですか、有名な方ですね。


セカンドオピニオンとしては最高じゃないですか。」


えっ、やっぱりあのままSS病院にかかっておくべきだったかしら。


「でもK先生はこの後脊髄へ造影剤を入れての検査であるとか


クッションの作り直しでかなりおおごとの手術になると言われたのですが…。」


「K先生は立派な先生ですが私の師匠(M助教授)は同じ方法をとりません。


ミエロも必ずしも必要ないという立場です。」


その後IN先生は腰椎の骨格模型を出して手術の説明をしてくれました。


結局私の場合ヘルニアの除去をするのと同時に


神経を圧迫している椎弓という骨の一部を切除して神経を緩めるのだそうです。


手術は顕微鏡下で行われ


執刀はIN先生の師匠であるM助教授が行うということでした。


顕微鏡といってもそれまでの私の知識にある理科の顕微鏡などとちがって


10〜20倍程度の手術用で脳の手術なんかに使われるものだそうです。


「先生、私の場合保存療法というのは考えられませんか?」


未練たらしく尋ねる私に


「もちろん考えられないことはありませんが


あなたのようにこれだけはっきりした結果が出ているのだから


手術した方がいいと思いますよ。」


と引導を渡されてしまいました。


診察後の事務局との打ち合わせで


2月4日入院で2月6日手術という予定が決まり


「入院にあたっての注意」を渡されました。





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