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○中国整体


アイタタレベル


★★☆☆☆


溺れる者は藁をもすがるとはよく言ったものです。


私の家で購読している新聞には


2種類のタウン紙がそれぞれ週1回折り込まれてきます。


その中にあった記事とも広告とも区別できなかったのですが





「ツボで治す」





という中国整体がありました。


一度行ってみようと思い立ち、職場で


「今度は一度中国整体なるものへ行ってみるよ。」


と話をしたら、K女史から


「そんな怪しげなのはやめられた方がいいんじゃありません?」


と言われてしまいました。


まあダメ元でということで、電話で予約をして行きました。


このときの私はもうすでに





「歩く=苦





という領域に入っていました。


私は通勤に自動車を使っていますが


なぜか車の運転そのものは今回の入院の前も後もほとんど苦になりませんでした。


私の自宅は公共交通機関が不便で


最短のバス停に出るまで2km弱もありましたので


これで車の運転ができないとなれば


それこそ毎日家族に送迎してもらわなければならないところで


生活パターンを根本的に考え直さなければならないところでした。


そういうわけで運転はいいんですが


むしろ運転の前後に車までの往復が大変だったのです。


私の職場には大きな職員駐車場がありますが


最短距離でも500m以上あり遠いところでは1km以上離れているところもあります。


今回のような症状を決して想定したわけではないんですが


職員駐車場では朝相当早く出勤しないと


とんでもないところへ駐車しに行かなければならないということもあって


昨年4月の人事異動の際に比較的近い民間駐車場を月極で契約しました。


もちろんこの借り上げ料は自己負担ですが


夜型人間で朝が比較的苦手な私としては背に腹は代えられない処置だったのです。


しかし、この借り上げた駐車場でさえおよその距離が200m


たったこれだけの距離を歩くのにみに耐えかねて途中でしゃがみこんだり


右足を引きずりながらやっと車までたどりつく、そういう状況だったのです。


さて、目的の中国整体、当然車で行きましたが


2台ほどの駐車スペースがあり


その横にある決して立派とは言えない二階建ての建物で


目指す整体院は非常階段のような外階段から上がった二階なのです。


「あちこちい人がやってくるんだろうけど、なんでこんな二階なの?」


とまずは思ってしまいましたが、そろそろと上がって入っていくと


受付でまず中年女性に対面


「ドウサレマシタカ?」


のアクセントからおそらく中国人女性であろうと推測。


「治療」


に当たったのはやはり中国人らしき中年男性


簡易ベッドのようなベッドに腹這いになり、腰とお尻を露出しますが


私の場合は「桃尻」というわけにはいきません(;^_^A


「ドコイタイ?ココイタイ?ココドウ?」


とあちこち押さえて、私のいのが右のお尻から下の方だとわかると


今度は左のお尻へ吸引器のようなものを当てて、スポスポと吸引し始めました。





(><)イテッ





なんと左の尻肉が強い力で吸引されて


吸引器の中へちぎれて入っていくような気分です。


それも遠慮会釈無くどんどん吸引してきます。





ウゥ〜ッ、アイタタ〜ッ





「ワルイトコスイダシテルカラ、スコシガマンネ〜」


まさに左の尻を犬に食いちぎられたようなみにネをあげましたが


そのさに右足のみは一時的に忘れていました。


終わって立ち上がったとき、


「キブンドウ?」


「ン…ちょっと軽くなったような…」


そりゃそうですよね。別な部分へのみで元のみを忘れさせようという魂胆





<毒をもって毒を制す>





ってつもりなのかしらん。


確かに階段を降りるときは


少し右足のみが治まったかなって気がしてたのですが


左尻のみを忘れる頃にはまた右足がジンジンとみました。


施術料5,500円


この中国整体を訪れることは二度とありませんでした。





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