『爆痛みか物語』
第95爆章

すすり泣き
もらい泣きレベル
★★★☆☆

明日は破砕かぁ〜
2度目の余裕と徘徊で、心地良い睡魔に襲われていた。
夜型人間みかも10時頃には、ウトウトとし始めた。

そんな時…
向かい側の赤ちゃんが火がついたように泣き出した〜

どうしたんだろ?

看護婦さんも来て、話声が聞こえる。
なかなか泣き止む様子もない。
これじゃ、眠れないな…
はぁ〜
と思いつつ、目を閉じていた。
それは深夜まで続き、おさまったのは2時頃だった。
聞こえてきた話によると、こんな事は初めてらしい。
まだ、しゃべれないから、痛いのか何だかもわからない。
だっこしても、あやしても、泣き止まない時のママの心情は
辛いものだったと思う。
赤ちゃんが泣き止んでから
次に聞こえてきたのがママのすすり泣く声だった…
胸が痛くなった。
子供好きのみかは、次の日から病室にいる時は、赤ちゃんと遊ぶ事にした。
仲良くなってから聞いたら、尿道が短くて手術したという事だった。
こんな小さい子が点滴つけて、ママもずっと泊まり込みで、泣けてくるのも無理はない。
病院には、人生ドラマがすさまじくあるものだなって思うみかだった。

戀戻る黎次