『爆痛みか物語』
第57爆章

破砕の部屋
ドキドキレベル
★★★★★

病室に戻り、延食となっていた朝食をいただいた。
昼食は絶食で、午後からいよいよ破砕だ。
初体験をする時は、どんな事でもドキドキしがち。
ましてや、痛みを伴うらしき事。
早く終われと始まる前から思った。
破砕の部屋へ看護婦さんに連れてってもらいながら探りを入れた。

どのくらいかかるんですか?

「だいたい30分位かな。長くても1時間。」
わりと早く終わるんだ♪
(なぁんだっアッという間じゃん!)
「うまく石に当たれば、早いみたいね。」
痛いのかな…
「人によって、全然痛くないって人もいるし、痛くて麻酔してやる人もいるけど、
麻酔するほど痛いって人は少ないから、心配ないよ。」

大した事なさげ〜
ホッとしたみかは、破砕の部屋に到着。
放射線を当てて、石の場所を確認しながら狙いを定めて、衝撃波を当てる。
破砕の部屋は放射線科にあった。
大きな機械とベットがあり、ガラス張りで部屋が区切られていて、
ガラスの向こう側で先生が操作をするのだ。
「名前と生年月日をお願いします」

みか
8月X日

いよいよ始まるんだ。

ドキドキ…

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