『爆痛みか物語』
第2爆章

しみる消毒液
激痛レベル
★☆☆☆☆

1歩1歩踏みしめながら、みか御殿に到着。
まずは破れたストッキングを脱ぐ〜
傷に触れてかなり痛い。
だが、痛いのになぜか笑える…
怪我をしたのは、腕3ケ所と左足の膝。
左足の膝が特にひどく血が止まらない。
出かけたばかりのママが帰ってきて、息子もびっくり!
「どうしたの?」
階段から落ちちゃった〜
「アホか…」
息子は呆れ顔で消毒薬を持ってきて
「ほれ」
うおっ!

しみるぅ〜
ちょちょちょ待った〜

「我慢しろ〜」
はい…
どっちが親だか…
消毒をしてから気づいた〜
スカート破れてるぅ〜!
しかも、あちこち痛い。
左の骨盤に肩も打っていた。
顔に怪我がなかったのは良かった。
スーツを着替え、とてもストッキングをはける状態じゃないので靴下をはき、
靴はローファーにして再度出発〜
今度は落ちないようにっ、手すりを握り一段ずつ慎重に!
ゴミもちゃんと捨てたし、愛車に乗り込み、
血が止まらない左膝にティッシュを当て、エンジンぶるるんっ〜
あっ!
会社に連絡しなきゃっ。
傷の手当や着替えで、すっかり出遅れてしまった。
休み明け早々の遅刻だぁ〜

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