『爆痛みか物語』
第91爆章

おまじない
納得レベル
★★★★★

隣のおばぁさんが○○先生って、多分教祖様なんだろうが〜
力を貸してとおまじないをした後…
ガチャっと金庫が開く音がした。

すげぇ〜!!!

おばぁさんは良かったと声にして喜んでいた。
すぐにまた、お祈りが…

『○○先生、お力を貸していただき、ありがとうございました。
○○先生のおかげで…』と続く。
信じる者は救われる。
みかは無宗教なので、○○先生の力を信じる事はできなかった。
ただ、おばぁさんにとっては神様なんだよね。
それを唱えることで自分の中の力、パワーを出してるんだろう。
それは、それですごい事だと思った。
自分の事を考える。
ずっとマイナスしか考えられなかった自宅療養中。
あんなに、嫌だった入院をして諦めがついた。
彼氏にも見捨てられ、トーイも事故に遭い、普通なら落ち込んでも良い時に、妙に心は穏やかだ。
開き直り。
その言葉がぴったりだと思う。
明るい言葉を口にするようになって、痛みもほんの少し緩和して…
ほんの僅かだけど兆しが見えたから。
おまじないがあるのなら、明るく夢のある事を話すこと。
早く歩けるようになって、普通に暮らしたい。
それだけで良かった…

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