『爆痛みか物語』
第90爆章

○○先生
怪しげレベル
★★★★★

お隣のベットが空いた!
うるさいばぁさんは退院!
二晩ほど、みかは個室を楽しませていただいた。
メールも看護師さんの目さえ盗めば、心置きなくできた。
とっても、気楽である。
2日後に、またおばぁさんが同室となった。
今度はおとなしい感じの人。
ただ…
ちょっぴり怪しげ〜
本人に聞いたわけじゃないので、真実はわからんちんだけど…
何か宗教的な団体に入ってらっしゃるご様子。
朝は起きると〜
夜は寝る時〜
食事の前にも〜
お祈りのような事をしてらっしゃったんだ。

ある朝のこと…
何かぶつぶつ言っている声で目覚めた。
隣のベットとの間のカーテンは閉まったままなので、何が始まった???
小さな声とガチャガチャしてるのが聞こえる。
何かあったのかしら???
ちょっと気になりながら、みかは寝ぼけていた。
どうも、金庫が開かない様子。
「ナースコールしてみたら?」
と声をかけようかと思ったら、お祈りが始まってしまった。

『○○先生、金庫が開かなくて困ってます。
どうか○○先生のお力をお貸し下さい。』

声をかけるタイミングを逃してしまったみか。
なぜか動いてはいけない気になり、呆然と病室の天井を眺めていた。

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