『爆痛みか物語』
第88爆章

事故
絶叫レベル
★★★★★

入院してから1週間が経とうとしていた。
点滴のおかげで痛みは少しおさまった。
でも、歩くことなど到底無理な程度。
ただ、じっとしていても泣けるほどの痛みはなく、少しずつ眠れるようにもなっていた。
7月25日はトーイの誕生日だ。
ケーキを買ってきてくれるように、今の彼様にお願いをした。
快く引き受けてくれた。
ケーキの手配ができて、誕生日には病院に来るようにとトーイへメールをした。
なかなか返事が来ない…。
それで、夕飯を食べ終ってから電話した。

BGMは友達の声。
誕生日に来るようにと話す。

「車にはねられた。」

突然、何を言うのか…
みかはパニック!
一瞬、現実を把握できずに頭が真っ白。
言葉も出なかったけど、出始めたら止まらない!!!

大丈夫なの?
怪我は?
痛くない?
相手は?
などなど〜
質問攻めっ!!!

トーイは自分が飛び出したから悪いと言った。
自転車が壊れた。
相手は、自転車を直して欲しかったら、車を直せ!と脅したらしい。
トーイは自分が悪かったと言う。
飛び出したトーイが悪いとはいえ、それはないだろう。
しかも、みかがこんな時に…

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