『爆痛みか物語』
第86爆章

アコーディオン
激痛レベル
★★★★★

放浪したいけど、まだまだ痛みには勝てないでいた。
時間潰しに、クロスワードパズルを買ってきてもらった。
今回の入院は長期戦を覚悟もしてたしね。
寝転んでパズルを解いてると手がだるだるちゃんになり〜
座ってやれば激痛になる〜
それでも、退屈しのぎで、かなりお世話になった。
車椅子での移動もスイスイ〜
早く痛みが引いてくれたらなぁ…
そう思いつつ、行く先は整形外科のトイレ。
車椅子用のでっかいトイレは1つしかない。
そして、みかの部屋から遠かったので、近くの普通のトイレへ…
トイレのドアはアコーディオンカーテン!
最初は戸惑いがあった。
なんで、アコーディオンカーテンなのかと言うと〜
戸の開閉で点滴をつり下げるのや
歩行器やみかのような車椅子が邪魔になんないようにだ。
なるほどなって思った。
車椅子に乗ったまま中まで入って、一瞬は自分の足で立つけれど〜
ほんの一瞬なわけで、何て快適なんだろう…と思った。
すっかり、車椅子がお気に入り〜
動ける事で、今までくすぶってた気持ちが
少しずつ明るくなっていくのを感じるみかだった。

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