『爆痛みか物語』
第73爆章

お宝発見
激痛レベル
★★★★★

休みが明けて月曜日。
覚悟を決めて病院へ向かった。
歩く距離を最低限にしたいので、病院の入り口になるべく近い駐車場を探す。
そんな場所は空いてるわけがない。
仕方なく交差点を渡った所にある、かなり遠い駐車場へ車を停めた。
何かつかまる物があれば、まだマシ。
何もない所では3歩進んで座り込み…
普通に歩けば2〜3分の道のりを10分以上かけて病院へ辿り着いた。
手には脂汗を拭くハンドタオルを持ち、痛いのでギュッと握り締めながら歩いた。
初診の受付をし、カルテを作ってもらって、整形の外来受付まで行く。
整形はオレンジのラインに沿って歩いて…と説明を受けて、また歩き出す。
内科〜
小児科〜
眼科〜
産婦人科〜
なかなか出てこない整形外科〜
遠いぜぇ…
脂汗から冷や汗に変わってきたぁぁぁ〜

あっ・・・・あったぁ〜!!!

整形外科〜!!!
まるで宝物をみつけたよな気分。
カルテと診察券を渡すと、問診表を渡され記入。

いつ?

どこで?

どうされましたか?


悪い箇所は図に○をつけるようになっていた。
左足全てに○をつけ、例の尾骨の場所にも○をつけた。
「みかさ〜ん」
いよいよ、ノンフィクションドラマ

『爆痛みか物語〜ヘルニア編』

で助演男優賞を受賞した男との初対面の時である。

戀戻る黎次