『爆痛みか物語』
第71爆章

病院選び
親心レベル
★★★★★

みかはヘルニアになって、この時まで2件の整形外科に行っていた。
仕事を休む事を考えてもいなかったので、どちらも会社の近くの病院だ。
入院するとしたら…
状態が悪化していくばかりの中で、いつからかそんな事も考えてはいた。
あそこの整形が有名で…
そんな話はみかの耳に届かず、子供が一人で通える病院。
それがみかの選び方だった。
子供が一人で通える入院施設のある病院は2つある。
ひとつは名古屋市立の病院。
もうひとつは救急指定になっている総合病院。
みかが選んだのは一番近い名古屋市立の病院だった。
みかが入院してから、ここの整形は大丈夫なのかだとか親戚とかに言われて〜
そんなん知るもんかっ!!!
トーイが来たい時に来れるとこじゃなきゃ、困るんだって思ったもんだ。
トーイの事は心配しなくていいから〜と優しい言葉をかけてくれても、心配するなって言う方が無理。
トーイが自分から連れてってなんて言わない子だしね。
みかも親戚に頼るつもりが欠片もないから余計だ。
遠くの親戚より近くの他人とは、ホントその通り。
入院してる間、友達は何度も足を運んでくれた。
親戚は一度は見舞いに行かないとって、体裁で一度来て…。
誰よりも友達に力を貸してもらったのだった。

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