『爆痛みか物語』
第54爆章

裏話
激痛レベル
★★★☆☆

みんな、あんな苦しい思いしてコルセット作るんだ。
次の人も気の毒に…
そう思って、ぼんやりしていた。
「ここに立って下さい。」
「じっとしてて下さいね。」
えらくすんなりいってらっしゃる…
患者さんが先生に話しかけてる。
声の感じだと、おばさんのようだ。
「先生、家では安静にできないんで、入院したいんですが…。」
『そんなにひどくないけどね。』
「リハビリに通うのも大変なんです。」
『痛みが少なければ、無理しない程度に歩いたりして筋力もつけないといけないんですよ。』
「痛いですよ!」
『コルセットできて、様子みてからでもいいんじゃないですか?』
「家事してると痛い時あるんです」
家事できるんかい!?
『入院する必要はないんですけどね。』
結局、このおばさんは入院する事になった。
型取りで、余裕に話してて、みかも入院しなくてもいいように思った。
…って〜か、自分は重症なんだって事もわかってみた。
おばさんが診察室を出ていってから…
「○○さん、入院だって〜?」
「院長に入院させてって頼んだんだわ。」
「大袈裟な!」
「ベット空きある?」
「今、1つしかないんだよ。
通院してくれりゃいいのに。」
看護師さん達の裏話が聞こえてきた。
きっと、みかは「入院すりゃいいのに!」って言われてんだろうな…

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