『爆痛みか物語』
第45爆章

鬼の待つ場所
激痛レベル
★★★☆☆
悲痛レベル
★★★★★

腰を曲げて、階段を下りて車に乗る。

痛い…

ヘルニアになって何度この言葉を口にした事か………
まずは病院へ向かう。
また痛い注射だ。
診察は足を上げる。

「入院した方がいいのに…」

バカみたく頑固なみかは、なんとしても自宅療養で完治させたかった。
整形外科に通いながら、整体へも通っていた。
「コルセット作った方がいいな!」
入院以外なら何でも言う事聞きます!!!
「3日後に型取るから 来てね。」
はい。
注射は、また痛くて痛くて痛かった。
動けない1時間。
考える事は、この後会社へ行って、何を言われるのか〜
看護師さんが話しかけてきた。
「子供さんはいくつなの?」
そんなたわいもない会話が気持ちを少しだけ和らげてくれた。
じっと待つ1時間も終わり、会社へ向かう。
この病院は会社から5分程度。
車を停めて、腰を曲げて歩く。
何もつかまるところがない所を歩くのは、かなり辛い。
こんにちは〜
「あ、みかちゃん!大丈夫?痛そうだね。」
あははぁっ〜と、事務員さんに会釈して、所長のいる会議室へ………

鬼とのご対面である。

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