『爆痛みか物語』
第20爆章

整体
激痛レベル
★★★☆☆

生まれて歩き始めた1歳の頃から、当たり前にしてきた事ができなくなるのは
何と不自由な事だろう。
階段を昇り、整体へ辿り着くまでにかかった時間は、普通に歩く数倍。
激痛のおまけ付きさっ!
何でこんな事になってんのよ…
悲しくなりながら、トントンとノックして、ドアを開けた。
「こんにちは〜」
奥から、先生らしき声が聞こえてきた。
「みかさんですか?」
はい
「少し、こちらでお待ちください。」
先生は、まだ前の患者さんを診ている最中だった。
普通のマンションの襖やドアを取り払って、診療室にしている。
若い男の先生が一人でやっているようだ。
前の患者が終わった。
「お待たせしました〜かなり辛そうですね…」
はい。

激痛です。

「初診なんで、こちらの用紙に記入して下さい。」
簡単な質問が書いてあった。
最後に…
【整体術を施しても、病気が治るものではありません。
整体術は健康増進のためとご理解いただき
病状が悪化した場合に於いて、当方は責任を負いかねます。】
こんな事が書いてあった。
………え〜かしゃん

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