激痛ヘルニア物語
第87話

自己血輸血 はじまり
(激痛度レベルなし)

手術の時、思わぬ出血が予想される為、輸血が必要となる場合があります。
こんな時は普通、他人の血を使うのですが、担当医の勧めもあり私の場合は自分の血を使う事にしました。
自分の血を使う事により肝炎(B型、C型)やアレルギ-反応などの副作用が起こらないとの説明を受けたからでした。
この自分の血を自分の手術の為に使う事を自己血輸血と呼びます。
自分の手術の為に蓄える血の量は800mlだったのですが
いきなり800mlの血を抜かれる訳ではありません。
400mlを2回に分けて1週間に1回のペ-スで貯血を行います。
私は今までに何度か献血をした事があるのですが
いつも200mlの献血だったので今回が初めて400mlの血を抜かれる事になったのです。
200mlの献血でもよく貧血を起こした事があるので、ちょっと心配でもありました。
そして、自分の血を貯めておく為に貯血をする日がやってきました。

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