激痛ヘルニア物語
第81話

震える注射器
(恐怖度レベルA)

そして3度目の神経根ブロックの日がやってきました。
覚悟をしているとはいえやはり嫌なものです。
検査室に連れて行かれるとそこに待っていたのは担当医ともう一人別の医者がいました。
しかも、若い医者がいたのです。
担当医と若い医者の会話を聞いていると、どうやら1年目の先生のようでした。
そっか!
ここは大学病院なんで、勉強の為見学に来たのか!
と、思っていたら。
なんで、若い先生の方が準備を始めるんだ?
おいおい、ちょっと待て。
ねぇ、なんで若い先生が注射器を持ってるの?
「はっし〜さん、麻酔打つから、チョット痛いけど我慢してね。」
おーーーーい
おーーーーーーーーーい!!

先生の手、手が震えてるんだけど。(涙)

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