激痛ヘルニア物語
第27話

ミエロ本番 注入
(激痛度レベルC)

目の当たりにしたその太い針、献血に使うような太い注射針でした。
が、実際に使う針は別の細長い針で脊髄腔までとどくような針だったのですこし安心をしました。
そして麻酔が効いているのかよく分からない内にその針が背中に刺さります。
グッ、グッ
と無理矢理背骨と背骨の間に針をさしている様な感覚です。
時折ゴリ、ゴリという感覚が自分を襲います。
この感覚
たまりません。
麻酔が効いている為か痛みはさほどではないのですが
いつ激痛が襲ってくるのか分からない為、すごく気構えてしまい、緊張します。
手のひらには汗がにじみ手を握りしめたり
わざと自分で手をつねって痛みを手に集中させて少しでも背中の痛みをそらそうとしている自分がいます。
針が刺し終わったのでしょうか、造影剤の注入が始まりました。
検査台の近くにレントゲンが見える為か、造影剤が入ってくるのが良く分かるのですが気分のいいものではありません。
なんで見える所にレントゲンなんてあるんじゃあ〜。
見なきゃいいのに見てしまう、悲しいものです。

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