激痛ヘルニア物語
第175話

ベットを下げてくれ
(吐き気度レベルC)


看護婦がやってきてくれた。
すんません

早く、早く、早く!!ベットを下げて下さい!!

「はっし〜さん、ちょっと待って、す、すぐ下げますから」
と、ベットについている、ハンドルを使い徐々にベットが下がっていった。
た、助かった・・・
気分が悪かったのが、すーーーーと、緩和されてくる。
血の巡りが良くなってきた気分だ。
あの気分の悪さといったら、耐えられるものではなかった。
寝たきりでいる事で心臓の体力も落ちているようで
どうやら心臓が脳まで血を上げる事が、まだうまくいかないようにみえる。
しばらくすると、気分が落ち着いてきた。
そして、先生がやってきた。
「どう、はっし〜さん、起きあがれそう?」
起きあがると、気分が悪くなるんですけど。

「そう、じゃあもう一度ベットを上げるね」

あ、あ、あの〜、またっすか・・・

「起きあがれるように、慣れないといけないからね!」

そして、ベットの角度がまた上げられていった。

しかし、今度はナースコールを手にもっている自分がいた。

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